使徒言行録2章37~47節
本日の聖書箇所には、ペトロの説教を聞いた人々が「こころを打たれ」て「私たちはどうしたらよいのですか」と問いかける場面が描かれています。彼らは、神が送ってくださったメシアである主イエスを十字架につけてしまったという罪に愕然とし、その事実に心を深く揺さぶられました。この悔い改めは人間の努力によるものではなく、聖霊によってもたらされる神の恵みです。ペトロは主イエスの名による洗礼を受け、罪の赦しをいただくよう勧めます。洗礼を受けた者には「賜物としての聖霊」が与えられ、教会の一員として導かれます。三千人がこの招きに応じ、教会が誕生しました。教会に連なる信者の歩みには四つの特徴があります。
一つは「使徒たちの教えを守ること」、すなわち神の御言葉を第一に聞くこと。二つ目は「交わりをなすこと」。み言葉に心を動かされた者は自然と信仰の仲間との交わりへと導かれます。そしてその交わりの中心が「パンを裂くこと(聖餐)」と「祈ること」です。聖餐とは、主イエスの十字架での死を記念し、その救いを共に分かち合うことであり、教会員は「陪餐会員」として、共に恵みを味わう存在です。また、祈りを分かち合うことも、交わりの基本であり、神の前に一つとされるために欠かせません。
さらに、教会では互いに物を分かち合う具体的な助け合いもありました。自分の財産を進んで捧げ、必要に応じて配分することで、信者同士が「一つとされて」共に生きる共同体が形づくられました。この支援は仲間意識や人間的な好みによるものではなく、主イエスの恵みを共に受けた者としての応答でした。こうした生活は周囲の人々にも影響を与え、民衆全体から好意を寄せられました。
私たちも困難の中にあって、聖霊の促しに従い、悔い改め、祈り合い、交わりの中に戻っていくとき、神様の愛とご計画を味わう喜びが与えられます。主イエスが新しい仲間を私たちに加えて下さいます。主イエスへの信仰を告白し、聖餐を共にし、共に祈る仲間を迎え入れ、互いに主の恵みに感謝しつつ歩んでいきましょう。
